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新潟の屋根リフォームは最強?

大手ハウスメーカーも、新潟をテスト地域にする

屋根のリフォームについては、いろいろと書いてきました。

しかしもう一点お知らせしておきたいことがあります。

それはこの新潟という地域性。

日本の全国展開しているような規模のハウスメーカーやビルダーと言われる企業は、新しいタイプの住宅や建築材料などを上梓(市場に出すこと)する時、多くは試験棟と言われるものを建てて調査したり改良したりします。

その中で試験棟を建てる地域として選定されることが多いのが、北海道と新潟です。

理由は明白、気候等の条件が厳しいからです。

新潟市内はさほどでもありませんが、上中越に行けば日本でも有数の豪雪地帯がありますし、その雪の特徴は水分が多く氷になりやすく、更にはそのせいで重いということです。屋根にとっては非常につらい雪と言えます。

逆に夏はフェーン現象などで気温が高く、冬の季節との寒暖差が非常に大きくなります。

写真はイメージです

また屋根にとってもう一つの難敵が「酸性雨」です。資料によれば新潟はこの酸性雨の強さも全国トップクラスのエリアになっています。

住宅も沿岸地域に多く、これは海の潮の塩分の影響を受けやすく、最近では「黄砂」の影響も強く受ける地域の一つです。

だからこそ、大手ハウスメーカーが新潟に試験棟を建てて、強度や対候性を測ったりするのです。

よりメンテナンスの重要性が

当然これらの過酷な条件は、ハウスメーカーの試験棟だけに当てはまるものではありません。

一般住宅の屋根もまったく同じ条件下な訳です。

屋根に限らず既存部位の傷みが酷ければ酷いほど、リフォームは手間も食いますし、難しい施工を強いられることも多くなってきます。

こんな地域の屋根リフォームに携わる屋根職人たちは、最強の屋根職人軍団と言えるかもしれません。

北海道も試験棟は多いのですが、実は北海道は「陸屋根」とか「無落雪屋根」と呼ばれる屋根形状が多く、屋根の仕事は屋根屋さんよりは「防水業」の仕事の範疇になることも多いのです。

ですからやはり新潟の屋根職人は最強ですね。

しかしいくら最強の職人たちがいるからといって、彼らが屋根の仕事をするときはいつももうボロボロでは大変です。

厳しい地域だからこそメンテナンスをしっかり行っていくべきです。

写真はイメージです

これは屋根だけに限った問題ではありません。皆さんが快適に気持ちよく生活していく上では、住まいのメンテナンスは絶対に必要だと認識してください。

結果それが住まいを長く持たせることになり、最終的なコストも安く済むのです。

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屋根のリフォームの話

お客様の要望をどう聞き取って理解するか。

もうずいぶんと前の話になりますが、あるハウスメーカーの営繕部隊からの依頼で、屋根をリフォームしたいというお客様の対応をしました。

既存の屋根は彩色のスレートの屋根です。

経年でかなり色落ちが目立って、重なり部の一部では苔も生えてきている状況でした。

写真はイメージです

お客様としては、一番のリフォーム理由が「見栄えを綺麗にしたい」ということで、塗装のご要望で打ち合わせに入りました。

しかし実は、打合せの最初に「瓦に変えたい。」というお話があったのです。しかし勾配(屋根面の角度=緩いほど使える屋根材が限定される)からも、重量(瓦にすると彩色スレート板の約3倍の重量になる)からも、瓦は使えないというご説明をしました。

それで塗装でということになったのですが、その後も「やっぱり瓦は使えませんかねえ。」とか「軽い素材でできた瓦はありませんか。」など、瓦を諦めきれない様子が窺えました。

私はいったん塗装での打合せをやめて、お客様が本当は何を求めていらっしゃるのか探ることにしました。

「お仕事から帰ってこられて家に近づいてきた時、どんな印象を持ちますか?」

「ご近所の屋根で一番いいなと思うのはどのお宅の屋根ですか?」

「外壁はどんな風にしたいと思っていますか? それとも今のままでいいですか?」

などなど。

お客様自身も見えていなかった潜在的な要望。

そんな直接はお客様のお宅のリフォームに関係ない話を、本当に世間話も交えて2、3回したのち、次の打合せで私はあるメーカーの金属系の屋根でのカバーリングを提案しました。

I社の金属系屋根材

打合せの中で私が感じ取ったのは、色褪せや色落ちと言った色絡みの問題よりももっと段差(または陰影と言ってもいいかもしれません)のはっきりした形状の屋根を望まれているということでした。

もちろん瓦は前述の理由で使えないことは変わりません。それに対してその金属屋根は勾配では横葺きの屋根材の中では最も緩勾配に対応でき、重さも彩色スレートの半分以下、瓦との比較では何と1/6程度です。

そのためカバーリング工法(既存の屋根材を残したまま、その上から新しい屋根材を被せて仕上げる工法)も使えて、工期も予算も抑えることができます。

そして何より瓦ほどの厚みはありませんが、軒先側から見た段差が12~14㎜あってスレートの屋根よりはかなり立体感があります。

お客様にその金属屋根のカットサンプルを組み合わせてお見せしたり、実際の完成写真などを見ていただいたりしてすっかり気に入っていただきました。

イニシャルコスト(その時点でかかる工事費用)は塗装より1.5倍以上かかりますが、塗装は5~8年くらいで再塗装が必要になりますし、屋根においては複数回の塗装はあまりお勧めできません。

金属屋根は10~15年は塗膜が有効ですし、屋根材としての機能で言えば25~30年は十分に発揮します。

つまりランニングコスト(その時点の工事費用+将来的なメンテナンス費用)を考えれば、お得な場合もあるということです。

お客様は金属屋根についての知識は、瓦棒 ※写真参照 タイプの形状や「金属=トタン=錆びやすい」だったようで、このような金属屋根があることはご存じなかったようです。

瓦棒屋根

打合せの中でお客様が要望されている潜在的な部分を汲み取ることができたので、本当に喜んでいただけるリフォーム工事ができました。

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キッチンリフォームの失敗例

しっかりと打合せもしていたのですが・・・。

私がサラリーマン時代にお付き合いさせていただいていたリフォーム屋さんから聞いた、キッチンリフォームの失敗談を紹介します。

その時点で築三十年を超えていた木造住宅で、2畳ほどの台所と6畳弱くらいのダイニングスペースを一緒にして、対面式のダイニングキッチンへのリフォームの要望だったそうです。

台所とダイニングは引き戸で仕切られていたそうですが、それも取り払って開放感のある空間をとのお施主様のご要望です。

写真はイメージです
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またご夫婦の他に、学生のお子様が二人(確か男子と女子だったと思います)とご主人のお母さまも同居されていたので、6人用のダイニングテーブルを置きたいとのご要望もあったようです。

そんな訳でできるだけダイニング側を広く取りたいとのお話だったとのことです。

打ち合わせはほぼ奥様と進められていたようですが、ご主人様もお料理がお好きとの話もあって、キッチン側の通路幅は最低必要と言われる90㎝を確保して施工したとのことでした。

想定外の事態を消し込むのが事前打ち合わせなのですが。

そしてめでたく施工も完了し、引き渡しの当日に初めてご主人様と顔を合わせたリフォーム屋の社長は唖然としたそうです。

そのご主人は体重が130㎏を超える巨漢だったのです。

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この体格でキッチンの通路を奥様と入れ違うのは不可能でした。

奥様も目視だけでご主人でも入れる幅だということで安心して、二人が入れ違うことまで想定しなかったので、リフォーム屋の社長にもご主人の体格のことを話さなかったようです。

結局ご主人とその他の誰かが入れ違うときは、一人がいったんキッチンから出なければならない羽目になってしまったということでした。

打ち合わせの重要性もさることながら、普段からお付き合いできている間柄だったならこういうことも起こらなかった失敗例と言えます。

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信頼できるリフォーム業者を探すには。

前回の『リフォームよもやま話』で、本当に住まいのためになるリフォームをするには、信頼できるリフォーム業者を見つけることが必要だと書きました。

では信頼できるリフォーム業者を探し出すにはどうすればいいのでしょう。

答えは・・・・。

残念ながらありません。

インターネットや紙媒体の広告など情報は身の回りにたくさん溢れていますが、どれが自分やわが家にとって正解なのかを探り当てることはとても難しいと思います。

大きい会社だから、有名な企業の関連会社だからといって、皆さんが満足できるリフォームを提供してくれるとは限りません。

人間同士がそうであるように、住まいとリフォーム業者にも相性というものがあるような気がします。

比較的信用できる情報としては「口コミ」というものがあります。特に自分の知り合いからの話であれば、情報としての信憑性は高くなるでしょう。

それでも本当に相性ピッタリかどうかは分からないものです。

ひとつだけ信頼できるリフォーム業者に辿り着く方法として皆さんにご提案できることは、実際にリフォームを検討する以前から話をたくさんしておくことです。

相手が営業担当者でも経営者でも構わないので、住まいのことやリフォームのこと、例えばその業者がどんな考えでリフォームの仕事をしているのかなどをいろいろ聞いてみるのです。

皆さんの住まいの話を同じ目線、同じ立場で話ができる業者であればおおいに脈があります。逆に自分の商売になるかどうかはっきりしない話だと思って、適当に話を合わせるような業者であれば、とても信頼できる業者とは言えないでしょう。

「相談だけでも歓迎。」などと門戸を開いている業者などであれば、問い合わせもしやすいかもしれません。

当社の「個別定期リフォーム相談(無料)」という制度も、是非活用していただきたい仕組みのひとつです。

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屋根のリフォームについて

街を車で走っていると、よく屋根の工事をしている場面を見ます。

でも屋根のリフォームってどんな時にやればいいのか、ちゃんと理解できていますか?

屋根のリフォームには大きく分けて二つのキッカケがあります。

一つは住んでいてもあきらかに分かる様な不具合が出てきた時。雨漏りや見た目にも判るような棟の崩れなどがそれに当たります。

これは放っておけば、内装や家財をダメにしたり、酷いときは家屋の安全性の問題にも影響してきます。

しかし、雨が漏ってきたからと言って即屋根全体をカバーしたり、葺き替えたりしなければならないかは、きちんと調査しなければなりません。雨水の侵入口を見つけ出し、その部分を補修すれば雨漏れは止まるケースも多いのです。

棟の崩れも、棟の部分だけを補修すればいいのか、屋根全体を改修しなければいけないのか、やはり信頼できるプロの目で判断してもらうことが必要です。

これには普段から長くお付き合いができる業者選びが重要だと思います。

手前味噌ですが、当社はそんな業者であり続けたいと常に考えています。

写真はイメージです

二つ目は、見た目を変えたいと考えた時です。

それは、屋根材そのものの形や風合いかもしれませんし、色なのかもしれません。外壁もリフォームする時はそれとの調和も気になりますよね。

こんな時もやはり信頼できる業者とじっくり話し合って検討することをお勧めします。

いくら気に入った屋根材があったとしても、重量や勾配の問題で使えないということもよくあります。

いつも言いますが、リフォームはその家にお住いの人が、住みやすくそして安心と満足を得られなければ意味はありません。

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「今すぐ葺き替えないと、秋に大きな台風が来たら屋根が飛びますよ!」とか「この屋根材では重すぎて、ちょっと大きな地震があれば崩壊の危険があります。」

今はだいぶ減ってきたようですが、こんなことを言われて慌てて屋根を葺き替えたという例もあります。

信頼出来て、長く付き合える業者。そんな業者選びがリフォームの第一歩なのかもしれませんね。

熱海をはじめ、この度の大雨で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

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リフォームって。

先月知り合いあからの要望で、代表者のブログのカテゴリーに「屋根」と「外壁」のリフォームに関する基礎知識の記事を上げたところ、思いもよらず多くの反響をいただきました。

またこういう記事を載せてほしいという声も多くいただき、新たに「リフォームよもやま話」というカテゴリーを追加して、リフォームに関する様々な情報を提供していくことにしました。

よろしくお願いしますね。

さて皆さんはリフォームについてどんなイメージをお持ちですか?

「アメリカじゃ、素人が日曜大工でリフォームするのが主流だって聞くよ。」

「ホームセンターに<あなたにも簡単にリフォームできます>っていうコーナーがあったよ。」

なんて声も聞きます。

確かに、手先が器用な方であれば【簡単なリフォーム】であればできるでしょう。

しかしリフォームの施工は、実は新築の施工よりもずっと経験や知識が必要なんです。

何故なら、新築は現在はほとんどの材料が工場から図面の寸法通りに出荷されてきて、家を建てるために取られたスペースでほとんど障害物もなく施工できるのです。プレカット工法が進んでからは建て方仕事(大工仕事)も同じようになってきました。

それに比べてリフォーム工事は、最初から図面がある現場などは少なく、築年数が経っている家ほど経年による家のゆがみもあって、その上庭の樹木や後から取り付けられた室外機やエアコンの配管など、施工するのに障害となるものもたくさんあります。

そういう中でその家に住む方のことを考え、工夫しながら施工していくリフォーム工事の職人は、しっかりした技術を持っていなければ務まりません。

もちろん現場で働く職人さんたちに、新築だからリフォームだからといった区別はありませんが、皆さんの家にお邪魔して施工している「リフォームのすぷりんぐ」から派遣された職人さんたちは間違いなく一流ですよ。

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外壁リフォームの基礎知識

 外壁塗装・外壁リフォームのポイント

住まいの顔ともいえる大事な外壁は、外観を美しく見せる一方で、風雨や太陽光線、気温の変化などにもさらされ、汚れや劣化が進みやすい環境にあります。何の手入れもせずに傷みやひび割れを放置しておくと、ひび割れがさらに悪化したり、表面を擦ったときに白い粉が出たり(チョーキング)、さらには水が浸み込んで内部が腐食、なんてことにもなりかねません。逆に定期的なメンテナンスを行っていれば、数十年単位で寿命を延ばすこともできます。

今回は、外壁塗装や外壁のリフォームで役立つ情報をまとめてみましょう。

■外壁塗装の役割

住宅の外壁に使われている素材は、モルタルやサイディングと呼ばれるボード状の外壁材が一般的です。外壁の下地は塗装による被膜で守られていますが、年月とともにこの塗装は劣化して、剝がれたりひび割れたりします。被膜が破れると下地にまで影響が及び、柱や土台といった住居の構造部分まで劣化させてしまうことがあります。

外壁塗装の工事には、もちろん住宅をきれいに見せる効果がありますが、それだけではなく、外壁の塗膜の性能を維持し、家の構造自体の寿命を長持ちさせること、ひいては資産価値を高めることも目的となります。

■外壁塗装・外壁リフォームの目安期間

環境や使われている塗装材の耐久性によってタイミングは変わってきますが、モルタル壁の場合は10年前後で塗装材を塗り替えるのが一般的とされています。下地のモルタル自身に問題がなければ、塗装を10年ごとに繰り返すことで長期間性能を保ち続けることができます。

サイディングの場合も塗装材の種類、性能にもよりますが、塗り替えのタイミングは10~20年程度、サイディング自体の交換は30~40年を目安に考えるとよいでしょう。

■外壁に生じるトラブルとその原因、対策

一般的な時期の目安の他にも、外壁にはいくつかの塗装タイミングの目安となる現象が起きます。色褪せや汚れの他、以下のような状態が確認出来たら外壁塗装の検討のタイミングといっていいでしょう。

・ヘアクラック  下地ではなく、塗膜にごく細いヒビが入る  (モルタル・窯業サイディング)

・クラック  下地がひび割れる  (モルタル)

・チョーキング  壁全体にチョークのような細かい粉が吹く  (モルタル・サイディング)

・シーリングの痩せ、ひび  複合部や目地にひび割れが入る  (窯業サイディング)

・白錆  壁に白い細かな粒が現れる  (金属サイディング)

■モルタル壁のリフォームは、塗装材の選択がポイント

モルタルの外壁で目につきやすいトラブルはひび割れ(クラック)です。特に破風の部分に生じたものや外壁を横に走るひび割れの場合は雨をため込みやすく、下地の傷みを早めます。大きなひび割れには弾性のある充填剤を打ってから塗料を塗りこんで対応することになります。

大きなひび割れを補修した後やチョーキングに対して塗装を行う場合、下地となるモルタルに樹脂系の塗料を塗り替えるリフォームが有効的です。使われる塗料には、価格の安い順で「アクリル樹脂塗料(耐用年数:5~8年)」「ウレタン樹脂塗料(耐用年数:7~10年)」「ラジカル制御形樹脂塗料(耐用年数:10~15年)」「フッ素樹脂塗料(耐用年数:15~20年)」などがありますが、現在はアクリル、ウレタンはほとんど使われなくなってきています。

また近年では、「光触媒塗料」「無機塗料」など高性能の塗料も開発されてきています。

現状の外壁の状態やどのような仕上がりにしたいか、また予算なども含めて私ども業者とよく相談して塗装材を決めていくことをお勧めします。

■サイディングにも「塗り替え」やメンテナンスが重要

「サイディングには塗り替えは不要」「サイディングは長期間メンテナンスフリー」と少し勘違いされている話を耳にされることはありませんか。サイディングであっても、表面は塗装による被膜に守られています。工場製品であるためほとんどが焼付塗装の二度塗り、いわゆるツーコートツーベークのため、現場で塗装する常乾塗装よりは耐久性に優れていますが、塗装である以上モルタル壁と同様にチョーキングなどの塗膜劣化は起きます。そのためサイディングであっても一定時期での塗り替えのメンテナンスは必要になります。

また、サイディングの継ぎ目・目地を埋めているシーリング(コーキング)の劣化はサイディングの塗膜の劣化よりさらに早いので、防水加工を定期的に行う必要があります。シーリング部にひび割れが目立ってきたら雨が浸入している可能性もありますので、その場合はこの部分だけでも補修する必要があります。

■モルタルをサイディングに張り替えるリフォーム

モルタルの外壁が相当傷んできた場合、外観や断熱性といった外壁として必要な機能を重視して、サイディングに変えることを検討すべきでしょう。

そもそもサイディングは工場で一貫生産されるので、品質のばらつきがなく、施工もしやすいのが特徴です。サイディングにはスチールなどの金属を表面材にして、中に断熱材を入れた金属サイディングと、セメントや木片などを原材料にした窯業サイディングあります。そのほかに木質系外壁材、ALC(軽量気泡コンクリートパネル)などもありますが、タイル調・レンガ調・石積み調・スパン柄などデザインやカラーリングの自由度が高いのもサイディングの特徴で、現在では窯業・金属を足すと、新築の戸建て住宅の8割ほどがサイディングの外壁で建てられています。

モルタルからサイディングに変更する場合、屋根と同様に「重ね張り」や「張り替え」といった工法があります。「重ね張り」はモルタル壁やその他既存壁を下地にして新たにサイディングを取り付ける工法で、外壁リフォームではよく行われています。軽量の金属サイディングが使われることが多く、基本的には規格化された外壁材を取り付けていくので、作業としてはスムーズに施工できることが多いです。

ただし新たな外壁をプラスすりことになるので、土台や柱の状態、強度を調べることが必要になります。見た目がきれいになっても、強度が低下してはリフォームの意味がなくなるからです。

一方で、既存の壁を新しいものに取り換えたり、モルタル壁を撤去してサイディングに入れ替える場合を「張り替え」といいます。新築同様の方法で新たに外壁を張っていくので、窓回りやそのた開口部との接続部分もすっきりと仕上がりますが、屋根の葺き替え同様工期日数がかかり、住みながらの施工も難しいため、費用としては嵩むことになります。

サイディングは「重ね張り」であっても断熱性や遮音性も上がるため、例えばエアコンの効率が高まったり、より静かな住環境が得られるなどのメリットがあります。「塗り替え」よりは費用がアップしますが、外観も一変するので、求める住環境や住まいへの思いを考慮してうまく使い分けたいものです。

いかがでしたか? 3回に渡って外装リフォームについてお話しさせていただきました。

リフォームには修理・修繕の意味合いももちろんありますが、それだけではなくより住みよい住環境つくりやこれからの皆さんの人生を豊かなものにしていくための家のオーバーホールという側面もあります。

一度、ご夫婦でまたご家族で家のことお話ししてみてはいかがですか。

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屋根リフォームの基礎知識②

前回は屋根リフォームの中で最もポピュラーな塗装についてお話ししました。

今回は「重ね葺き(カバー工法)」と「葺き替え」についてご説明します。

「重ね葺き(カバー工法)」は、既存の屋根を撤去することなく新しい屋根材をかぶせる工法で、下地はそれほど傷んでいないけれど屋根材の傷みが激しいとか、屋根の見た目を変えたいといった場合に有効な工法です。葺き替えと比べると工期も短く、廃材も少なくて済むので費用を抑えることができます。また屋根が二重になるので、遮音性や断熱性もアップし、外観的にも一変します。

ただし、屋根全体の重量が増加するので、「重ね葺き」に適した軽量の屋根材を選ぶことや、施工前に建物の強度や耐震性を確認する必要があります。

次に「葺き替え」ですが、屋根材や下地などを全面的に一新するリフォームのことを言います。既存の屋根をすべて撤去し、防水加工もやり直して新しいものに取り換えるので、どのような屋根材でも対応でき(ただし住宅自体の荷重基準をオーバーするような屋根材は使えません)、換気材や天窓を追加することもできます。建物の耐久性も向上させることができる工法ですが、工期日数がかかることと、場合によっては住みながらの工事ができないこともあります。

■「重ね葺き」や「葺き替え」は、屋根材の選び方がポイント

「重ね葺き」や「葺き替え」でポイントになるのは、どのような屋根材を選択するかということです。屋根材の「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」という4種類では性能はもちろん外観も大きく異なるので、それぞれの特長を知っておく必要があります。またそれぞれの屋根材には適応勾配もあるので注意が必要になります。

*粘土系

粘土系は、天然の粘土を高温で焼き上げた屋根材のことで、高温多湿の気候風土に合った古くから日本で使われてきた「和瓦・日本瓦・平板瓦など」のことです。耐久性も抜群で、塗り替えを行うことなく50~100年は十分に使うことができます。ただやはり下地のメンテナンスや補修は必要です。

釉薬を使って色付けした「陶器瓦」、渋い銀色の光沢がある「いぶし瓦」、ナチュラルな朱色が特長の「素焼瓦」などがありますが、粘土系の瓦は重量があるため、地震に対する防災・減災といった理由から利用は減少傾向にあります。

*セメント系

セメントと砂を原料にした瓦で、「セメント瓦」や「コンクリート瓦」などとも呼ばれ、海外発祥の洋瓦などもあります。「粘土瓦」のような厚みもあり重厚感もありますが、表面を塗装しているため、色褪せや変色があるので、塗り替えが必要な屋根材です。

ただし屋根については複数回の塗装はお勧めできないので、粘土系と同様減少傾向にあります。

*スレート系

薄い板状の素材で「人造スレート(化粧スレート)」と言われる、セメントに繊維を混ぜて強化したものが、一般的に住宅の屋根材として使われます。「カラーベスト」「コロニアル」「フルベスト」といった商品名は耳にされたことがあるのではないでしょうか。

最近ではガラス基材にアスファルトをしみこませた「シングル」という屋根材もよく使われるようになってきました。屋根材としては柔軟性が高く、いろいろな部位の形状にも追従できる利点もあります。

スレート系は他の屋根材よりは比較的安価で、住宅メーカーの新築物件の屋根材として好んで使われた時代があります。

*金属系

金属系の屋根材は、軽量かつ加工のしやすさが特長で、複雑な形状の屋根にも対応できます。金属屋根というと「カラー鋼板(鋼板に亜鉛メッキを施したもの、トタン)」や「銅板」が代表的でしたが、「ガルバリウム鋼板」という、アルミニウムを含有した亜鉛合板メッキの鋼板が市場に出てきて、従来のカラー鋼板の数倍の耐久性を持つ材料で屋根材が作られるようになり、リフォーム特に「重ね葺き(カバー工法)」では金属系の屋根材が使用されることが多くなっています。

いかがでしたか。屋根のメンテナンスの重要性を分かっていただけたでしょうか。

新潟の気候は日本の中でもとても厳しいんです。夏の暑さと冬の寒さの温度差が大きく、雪も水分を含んで重い雪です。そのうえ近年は酸性雨や黄砂といった新たな問題もあります。そんな新潟が僕は大好きだからこそ、新潟の屋根を守っていきたい!!

ちょっと大袈裟でしたか(笑)

次回は外壁リフォームについて書きたいと思います。

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屋根リフォームの基礎知識

このブログでは、仕事の話はしないと以前書きましたが、仲間やお客様から少しはリフォームのことも教えて欲しいという声があり、私がこれまで最も携わってきた外装リフォームの知っておくと良い基礎知識的な話を何回かに分けて紹介することにしました。

今回は屋根のリフォームについてお話しします。

 屋根塗装・屋根リフォームのポイント

屋根は普段目には入りにくく、劣化が進んでも見落としがちな場所です。しかし紫外線や熱・風雨を直接受ける過酷な環境のため、家屋の中では最も傷みやすい部分であると言えます。屋根が古くなり傷みだすと雨水が家の中に入り込み、家の骨組みをカビや腐れでダメにすることもあります。落ち葉やゴミがたまれば水はけが悪くなり、雨漏りの原因になります。

屋根に関する基礎知識を押さえて適切なリフォームを行うことが、住居を長持ちさせることに繋がります。

ただし、屋根リフォームでは悪徳な訪問販売業者などによるトラブル発生の事例も多いので、安易に屋根へ人を上げないように注意することも必要です。

■屋根リフォーム工事は「3種類」

屋根リフォームには、「塗り替え」「重ね葺き(カバー工法)」「葺き替え」の3種類があります。屋根の素材や塗料にもよりますが、7~10年で「塗り替え」、15~20年で「重ね葺き」、20年以上で「葺き替え」というのが大まかなリフォームのサイクルだと考えてよいでしょう。もちろん屋根の状況や劣化具合、以前リフォームをしているのならそこからの年月なども考慮して、まずはリフォームの要否、そして実施すべき場合は最適な工法等を選ぶ必要があります。

また屋根材には大きく分けて「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」の4種類があり、それぞれの屋根材で可能な工法も違ってきます。

■屋根の塗装・塗り替え

「塗り替え」は最も手軽なリフォームで、屋根材に塗料を塗布する作業です。屋根の基礎部分である下地が、それほど傷んでいない場合に有効な方法です。塗り替えを行う屋根材は、セメント瓦・スレート系・金属系で粘土系の日本瓦や平板瓦の場合は基本的に塗り替えの必要はありません。

通常は高圧洗浄といって、強い水圧で洗うというより表面の古い塗膜を削り取る作業を行い、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを行います。

塗料の種類や価格については、後日「外壁リフォーム」の時に説明します。

近年では「遮熱塗装」や「断熱塗装」といったものも出てきているので、どのような効果を求めているかを施工業者とよく打合せしてから工事内容を決めると良いでしょう。

また色選びにおいてもポイントがあります。

① 周辺の家・環境になじませる。

② 外壁との色調を考える。

③ 屋根は住宅の外装の中で直射日光を最も受けやすく、鮮やか過ぎる色は色褪せも早いので避けた方が良い。

④ 面積効果(同じ色でも、大きい面積になると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じられる効果)に気をつける。

屋根塗装は屋根のリフォームでは一番ポピュラーと言えますが、点検時に棟・隅棟部分に劣化が見つかり、同時に補修するケースも多いです。

次回は、重ね葺き(カバー工法)と葺き替えのお話をします。

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