リフォームの目的についての話
よく言われるリフォームの目的
リフォームの目的は何かという話になるとよく聞くのが、不具合を直すメンテナンスのためかもしくは美観を良くしたり使い勝手を改善するため。という二つの理由です。
もちろんそれはその通りで、間違っていません。
さて新潟に戻ってきて1年半、町を歩いたりしていると気が付くのは、空き家がどんどん増えているということ。
日本全体で空き家率が上がってきている訳ですが、地方の町ではその進み具合は東京や大阪、名古屋といった大都市圏のそれよりも早いようで、残念ながら新潟もそういう状況であると目の当たりにされます。
そういう状況を鑑みると、新潟においてはもう一つリフォームをする目的があるのではないかと考えてしまいます。
それは資産価値を高めるためのリフォームということです。
新潟に住んでもらうということ
私が子供のころに比べると本当に日本は狭くなりました。
だって今は東京まで1時間半程度で行けるんですよ。そりゃ若い人たちが東京や他の大都市で働くために、新潟を離れていくことはある意味仕方のないことかもしれません。
つまり空き家が増えていくことも考えてみれば当然です。
しかし、一極集中の経済の構図を変えようという動きは徐々に高まっています。
昨今のコロナ禍によってリモートワークの発展はそれに拍車をかけました。行政も企業誘致の政策を強化し始めています。
そんな中でそういう人たちの受け皿になる住まいは非常に大切だと思いませんか?
県外資本の大きなマンションが次々に建設されています。
でもわが町には、今は人が住んでいない家やマンションの部屋が沢山ありますし、それは増え続けています。
何も国や自治体の政治や経済の話をするつもりはありません。
今空き家になっている住宅には必ず所有者の方がいらっしゃるはずです。
それを放っておいても得することは何もありません。きちんとリフォームをして資産価値を持たせることで、売却したり賃貸に出すことができます。
今はそこに住まわれていないオーナーの方が、そうやって自身の不動産に資産価値を持たせて活用することが、ひいては新しい人たちに新潟に住んでもらうことに繋がるのです。
大好きな新潟を元気に!
ちょっと固い話になってしまいましたが、空き家が増えるということはその街を風化させるということです。
空き家が増えると自然にその街には元気がなくなってきます。
その住宅の所有者の多くは子供のころ元気な新潟で育ってきた方なのではないでしょうか。
空き家の活用は新潟を元気にする一助になります。
私はそのお手伝いが少しでもできればいいなと思いながら、今日も新潟の町を歩いています。