キッチンリフォームの失敗例
しっかりと打合せもしていたのですが・・・。
私がサラリーマン時代にお付き合いさせていただいていたリフォーム屋さんから聞いた、キッチンリフォームの失敗談を紹介します。
その時点で築三十年を超えていた木造住宅で、2畳ほどの台所と6畳弱くらいのダイニングスペースを一緒にして、対面式のダイニングキッチンへのリフォームの要望だったそうです。
台所とダイニングは引き戸で仕切られていたそうですが、それも取り払って開放感のある空間をとのお施主様のご要望です。
またご夫婦の他に、学生のお子様が二人(確か男子と女子だったと思います)とご主人のお母さまも同居されていたので、6人用のダイニングテーブルを置きたいとのご要望もあったようです。
そんな訳でできるだけダイニング側を広く取りたいとのお話だったとのことです。
打ち合わせはほぼ奥様と進められていたようですが、ご主人様もお料理がお好きとの話もあって、キッチン側の通路幅は最低必要と言われる90㎝を確保して施工したとのことでした。
想定外の事態を消し込むのが事前打ち合わせなのですが。
そしてめでたく施工も完了し、引き渡しの当日に初めてご主人様と顔を合わせたリフォーム屋の社長は唖然としたそうです。
そのご主人は体重が130㎏を超える巨漢だったのです。
この体格でキッチンの通路を奥様と入れ違うのは不可能でした。
奥様も目視だけでご主人でも入れる幅だということで安心して、二人が入れ違うことまで想定しなかったので、リフォーム屋の社長にもご主人の体格のことを話さなかったようです。
結局ご主人とその他の誰かが入れ違うときは、一人がいったんキッチンから出なければならない羽目になってしまったということでした。
打ち合わせの重要性もさることながら、普段からお付き合いできている間柄だったならこういうことも起こらなかった失敗例と言えます。