職人のプライド
この仕事をしていて時々ご依頼があるのが所謂『やり直し工事(作業)』です。
私のところの職人たちの仕事がまずいのでやり直してくれ!という話ではありません。
他の知らない職人さんが行った施工や作業のやり直しの依頼です。
「雨樋を交換したのに屋根からの雨水が樋の中に入らない。」
「ハウスクリーニングをしたのに満足いく仕上がりになっていない。」
などといったものです。
本来は施工した職人や業者に頼むのが筋なのでしょうが、どういう経緯かうちに依頼が来るのです。
正直うちの職人たちもあまりやりたがらないのが本音です。
だって何処の誰がやったか判らない尻拭いをするのですから。
理由を依頼者に聞いたこともあります。
「仕上がりに問題ないので対応できない。」
「請負金額から見ればこんなもんだよ。」
と言われた方もいらっしゃいました。
同じ仕事を生業にする者としては腹立たしいです。
そこに【職人のプライド】はないのか?
でも別の見方をすれば、職人が職人たる仕事をするだけの報酬が払われていないということもあります。
本当の職人の技や知恵は何年もの実践や経験から生み出されたものです。
そんなに安っぽい価値のものではないのです。
弊社を含めそれを理解している業者は、やはり適正な価格でしかお請けできないのです。
さてまたうちの職人にお願いしなければ。
「やり直し工事だけど頼むね!」
投稿日: | カテゴリー:リフォームよもやま話