またまた施工価格の話ですが…。
値上げの波は食品や日用品だけの話ではありません。
最近ちょっと厭な話を聞きました。
外壁リフォームを検討された方がリフォーム業者に見積もりを取ったそうです。
そこに知り合いの方からの紹介でもうひと業者からも見積もりを取ったところ、他社の金額よりも4割近く安い価格が出てきたので、よく考えもせずにそこに発注したそうです。
前金として契約金額の半分を支払し、さて工事がいよいよ始まると思いきや一向に着工の気配がありません。
そうです。前金だけ持ち逃げされてしまったのです。
同じ工事屋として本当に許せない話ですが、ここまで酷い話ではなくても最初の契約金額では工事を進めることができなくなって、追加料金を請求されたり、当初の材料からランクを落としたりといった話は、ここ最近また増えてきているような気がします。
そういう工事業者を擁護するつもりは一切ありませんが、施工金額(施工単価)を上げると受注できなくなる恐れから今まで通りの単価で受注し、実際にはいろいろな材料が1~3割ぐらいは値段が上がってきていますし、2024年問題への対応としてすでに物流費も上がってきている中で立ち行かなくなる工事屋が出てくるのは必然と言えるかもしれません。
自信のない業者ほど価格を上げられない。
まずは皆さんに知っておいていただきたいことは、今の時代に「超お得な話」や「あなただけの特別待遇」のような【おいしい話】はないということです。
工事業者の中でも適正な価格を提示して工事をしているところはたくさんあります。
むしろそういう業者が大半であると思います。
でも消費者の皆さんにとっては「超お得な話」や「あなただけの特別待遇」には弱いですよね(笑)
リフォーム工事は安くても万単位、大きな工事なら数百万円になりますから、ここはしっかりと考えて契約をしてください。
因みに私個人の感覚ですが、施工技術やお客様への対応(当たり前のことをきちんと説明するなど)などに自信がない業者ほど値上げ分を工事価格に転嫁できずに、値段だけで受注しようとすることが多いように思います。
このブログを読まれた方は、決してそんな業者に掴まらないでくださいね。