リフォーム業者を探すとき『安い』をキーワードに探していませんか?
「安物買いの銭失い」にならないために、よく考えて業者選びを!!
これまでもこのブログで何度もお話してきましたが、いざリフォームを考えた時の業者選びは難しいですね。
今は何社からか見積もりを取って比較するということをやられている方も多くなりましたが、そもそも各社から出てきた見積内容が同等なのかどうかは素人にはなかなか分かりません。
工事内容や項目が一字一句同じならば比較もし易いのですが、各社の工事内容がどこまで含まれるのかや本当に標準工事をやってくれるのかは、見積書を見ただけでは判りません。
中には工事一式で金額を出してくる業者もいるようです。
そして結局は、「工事の内容はそんなに変わらないだろ。それなら少しでも『安い』方がいい。」といった感じで業者を選んでいる方が多いのではないでしょうか。
きちんとした工事をするためには、一定の施工費はかかるもの。
見積もりの中で、機材は同じなのに施工費が各段に安い場合は、施工内容を疑ってみるべきだと思います。
特に多いのが【純正の部品を使わない】【標準施工要領と違う施工をする】というような、施工上でかかる金額を抜く行為とか、本来は知識、経験といったものを持っている職人が行うべき施工を【施工上責任を持てないような人間に施工させる】というように、人件費で抜く行為などがあります。
メーカーや工業会、職人組合などが指定する材料は、それを使わなければ不具合が生じる可能性があるため指定しているものです。
例えば、ステンの留め具を使いなさいという施工要領に対して、スチール(鉄)の留め具を使うなどがありますが、留め具の数が増えてくればそれだけで何万円も違ってきます。
また455㎜ピッチで留めなさいという標準施工に対して、600㎜とか900㎜に飛ばす行為も同じです。
一人前の職人はそこに行きつくまでに、長い時間と少なくない金額がかかっています。
ですから、素人のような工賃で請けるようなことはありません。
「うちは自社職人だから安くできる。」という営業トークもよく聞きますが、自社職人であろうと外部職人であろうと、一人前の職人なら当たり前の施工費はかかります。
まずは、その業者とじっくり話をしてみる。
これまでも何度も書いてきましたが、いい業者さんを見つけるにはじっくり話をしてみるしかないと思います。
どこか気持ちの中に負い目がある業者は、きちんとした説明はできないと思いますし、手強いと思ったら勝手に離れると思います。
昔よりはそういう業者が減ったとは思いますが、まだまだいることも確かです。
住宅リフォームはスーパーやコンビニでお買い物をするようなわけにはいきません。それなりに金額も張りますし、何よりもその後の生活を豊かに過ごせるかどうかの大切な出費です。
せっかくお金を出すのであれば、安心・安全・満足さらには感激・感動を得たいですよね。
『安い』に惑わされることなく、いいリフォームを経験してください。