新潟の屋根リフォームは最強?
大手ハウスメーカーも、新潟をテスト地域にする
屋根のリフォームについては、いろいろと書いてきました。
しかしもう一点お知らせしておきたいことがあります。
それはこの新潟という地域性。
日本の全国展開しているような規模のハウスメーカーやビルダーと言われる企業は、新しいタイプの住宅や建築材料などを上梓(市場に出すこと)する時、多くは試験棟と言われるものを建てて調査したり改良したりします。
その中で試験棟を建てる地域として選定されることが多いのが、北海道と新潟です。
理由は明白、気候等の条件が厳しいからです。
新潟市内はさほどでもありませんが、上中越に行けば日本でも有数の豪雪地帯がありますし、その雪の特徴は水分が多く氷になりやすく、更にはそのせいで重いということです。屋根にとっては非常につらい雪と言えます。
逆に夏はフェーン現象などで気温が高く、冬の季節との寒暖差が非常に大きくなります。
また屋根にとってもう一つの難敵が「酸性雨」です。資料によれば新潟はこの酸性雨の強さも全国トップクラスのエリアになっています。
住宅も沿岸地域に多く、これは海の潮の塩分の影響を受けやすく、最近では「黄砂」の影響も強く受ける地域の一つです。
だからこそ、大手ハウスメーカーが新潟に試験棟を建てて、強度や対候性を測ったりするのです。
よりメンテナンスの重要性が
当然これらの過酷な条件は、ハウスメーカーの試験棟だけに当てはまるものではありません。
一般住宅の屋根もまったく同じ条件下な訳です。
屋根に限らず既存部位の傷みが酷ければ酷いほど、リフォームは手間も食いますし、難しい施工を強いられることも多くなってきます。
こんな地域の屋根リフォームに携わる屋根職人たちは、最強の屋根職人軍団と言えるかもしれません。
北海道も試験棟は多いのですが、実は北海道は「陸屋根」とか「無落雪屋根」と呼ばれる屋根形状が多く、屋根の仕事は屋根屋さんよりは「防水業」の仕事の範疇になることも多いのです。
ですからやはり新潟の屋根職人は最強ですね。
しかしいくら最強の職人たちがいるからといって、彼らが屋根の仕事をするときはいつももうボロボロでは大変です。
厳しい地域だからこそメンテナンスをしっかり行っていくべきです。
これは屋根だけに限った問題ではありません。皆さんが快適に気持ちよく生活していく上では、住まいのメンテナンスは絶対に必要だと認識してください。
結果それが住まいを長く持たせることになり、最終的なコストも安く済むのです。